私の住む町は市内だけでは人口2万人、郡全体では8万人といわれています。
一体6万人という人間がどこに住んでいるのか、町に住む私には把握できません。
しかし、町から50キロほど離れたあたりから「コロニア」と呼ばれる
田舎の農牧地が点在しており、どうやらそこに多くの人々が生活しているようです。
毎日毎日、町の小さな商店は日用品(油や石鹸、トイレットペーパーなど)を買い集
める、よく日に焼けた人々で賑わい、ちょっと誇りっぽいけれど、
町は活気に溢れています。
唯一の銀行も、年金がもらえる日あたりには長蛇の列です。
ちいさなランショネッチでは大音量で音楽をかけ、ピンガを飲ませています。
屋根をつけ、板を並べて座席にした大きなトラックに大荷物を抱えて乗りこみ、
彼らは帰っていきます。
そのトラックが実はコロニアから来る定期バスと知ったのは最近のことです。
バスには、町から帰るときは日用品がたくさん積まれていますが、
コロニアから出てくるときには豚や鶏、バナナなどが満載されています。
それはとてもわかりやすい光景であり、人の営みとはこういうものか、と
改めて目にして感動しました。
見ていると、なんだかとても豊かな気持ちになります。