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誕生日と花火男

今日はわが町の121歳の誕生日。
朝から宣伝カーがぐるぐる町を回って記念式典を知らせています。

この日のために群長さんががんばってきたのは飛行場の整備。
私が2年前にここに来たときは12人乗りのプロペラ機が
飛んでいて、いつ落ちるかとひやひやしながらも出張するときには
利用していました。でも間もなく飛行場が閉鎖。
理由は「滑走路に穴があいていて危ない」からだ、と聞きましたが。
そんなわけで、どこに行くにもアマゾン船の移動を強いられていました。
だからこの開港は私には「待ちに待った」ことなのでした。
でも、よく考えると、飛行機なんて豪華交通手段を使えるのなんてほんの
一握りの人で、大部分の人々はやっぱりアマゾン船。
本当に民衆のことを考えたら、先にやらなければいけないこと他に
あるんじゃないの?と思うんですが、空港が出来たなんていえば
いかにも「仕事しました!」っていうかんじだから誕生祭事業としては
郡長の宣伝効果抜群なんでしょうね。意地悪な見方かな?

州知事が飛行機でやってきて、真新しい滑走路に着陸して、
式は始まりました。ばばばばん、とお決まりの爆竹が鳴ります。
郡長さんは「花火男」としても巷では有名で、何かあると花火をうちあげる
んです。まったく、目立ちたがりなんだから。

それから、郡長さんがやってきたことのもうひとつが道普請。
長いこと石畳の町だったのですが、この石畳っていうのは、
見た目には美しいけれど車泣かせに自転車泣かせ。がたがた走るから車は
すぐにいたんでしまうのです。自転車だって思うように走れないから私の
自転車はさびついてしまった。それが、最近ずっと工事をして、見た目にも
素晴らしい舗装道路になってしまいました。もちろん全部じゃなくて、
町のメインストリートとそのわき道程度ですが。
「石畳の道のその先に輝くアマゾン河」
っていう風景が私は結構好きだったのでちょっと残念な気もしますが、
まぁ、住民にとっては景観よりも便利なほうがいいでしょうね。
うれしいのはこどもも同じ。自転車に乗っても楽しいし、ローラーブレード
で遊んでも楽しいし。
ただ、スピードを出して走る車が増えたので事故が
急増するんじゃないかな、と心配。いよいよ「ロンバーダ」
(かまぼこ型の突起で減速させるもの)がわが町にも登場するかも。
(このロンバーダの存在は都会に出ていったときに初めて知りました。)
それまでは石畳がその役割を果たしていたから必要なかったんですね。

「目に見える」ところではこのくらいなんですが、他にも「目に見えない」
ところの事業もがんばってくれてるといいなぁ、郡長さん。


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