きのうから、農業の指導をしてくださる専門家の方がいらっしゃっています。
今日、私はお昼ご飯をご一緒したのですが…
その方はサンパウロに移住して今年で41年目。こどもさんはみなお医者さんとか
スチュワーデスさんとか、ブラジルではエリート家族のようです。移住者の
熱心な教育の賜物というわけですね。
そんなことはいいのだけど、私がひき込まれたのはそのおじさんの目。
穏やかな顔にぽちっとついているかわいらしい目…って、そういうんじゃなくて、
「ふるさと」を語るときの目。
おじさんは男ばかりの7人兄弟の末っ子で、単身渡伯しました。だから他の
兄弟はみんな日本、お母様もご健在で日本。たまに仕事で日本にいくそうですが、
その時に兄弟があつまって、わいわいいいながら昔の思い出話をするんだそう。
フナを釣った池やかき登って遊んだ柿の木。
今、ふるさとの景色はかわってしまったけれど、兄弟があつまればみんな思い出す
んだ、そしてそれをみんなで笑うんだよ。兄弟は多いほうがいいよ。
おじさんのほっぺたと言葉には幸せがいっぱいつまっていて、
私までムネがいっぱいに。
今日本で7人兄弟なんて、テレビで追跡取材されてしまいそうですよね。
経済的にも大変だ〜と思いますが、やはり、幸せの数も多いかもしれません。
私の生徒もみんな兄弟が多くて、少なくても3人、多いコは6人くらいいます。
(同じブラジルでもサンパウロだとやっぱり日本のように少子化で、1人、2人
くらいがふつうらしいです。あとからきいたのだけど。)
初めて出会ったときはギョウテンしました。初めて見たもの、6人兄弟なんて。
でも、ひとくちに「子どもが6人」というとすごく多いみたいですが、
ひとりひとりをちゃんと見ていれば、別々の人格をもった子どもが集まっている
というだけなので「わァ、6人もいて大変!」という気はしません。さすがに
6人もいると2人くらいづつ同じ顔がいておもしろいし。(組み合わせって
そんなにたくさんないのかな、なんていう観察もしている。)
今はみんなそばにいて、けんかしたりじゃれあったりしているけれど、
おじさんみたいに、ふるさとで一緒に思い出話に笑う時が来るんだなぁと思うと、
少しうらやましい気がします。
兄弟は多いほうがいい。
そんなこと、日本では知らなかった。